「副産物を売る」という実例。あるいは「iPhoneアプリ『ういろう』のレシピ」レビュー。

こんにちは。ヤマヤタケシです。
「小さなチーム、大きな仕事」で読んだことの実例を身近なところに見つけたのでかきまっせ。

この本の92ページに「副産物を売る。」という項目があります。材木業界がおがくずから色んな新しいビジネスを構築した話、ヘンリーフォードが端材から豆炭を作るプロセスを作った話など色々ありました。この本の著者の会社であるBasecamp社の商品であるRuby on RailsやBasecampは「副産物」だったのです。Basecamp社は、もともとWEBデザインの会社でした。

「製品」を作る過程には様々な副産物が生まれます。そんな副産物を売るという実例を身近に見つけました。

この前、飲みに付き合ってもらった西山信行さんはこのゲームアプリを作成しました。

そして、その製作過程を詳細に記したKindle本も出しています。まさに副産物!

ということで、早速この「ういろう」のレシピを購入しました!

開発ってこうですよね!すごい実用的な本です!テンション上がります!

いいところを羅列します。でも、Kindle本の購入意欲をあおりたいので、肝心な部分をぼかします。

  1. iPhoneアプリの開発に見せかけて、Windows, OSX, iOSのマルチプラットフォーム開発のノウハウじゃないですか!
  2. マルチプラットフォームなら、ソースコードの文字コードはやっぱこれですよね。
  3. 音も自作。あるアプリで作って、なんとかの形式でだして、iPhoneで鳴らすというワークフロー。
  4. 3Dモデルも自作。$99のかなり使えるアプリをつかって、なんとかの形式でだして、iPhoneで表示するというワークフロー。
  5. パラメータはJSONを採用。なるほど、そのライブラリを使えば簡単なんですね。
  6. 採用した外部ライブラリ一覧。採用を決める作業は地味に大変なのですごい助かります。
  7. OSX, iOS, Windowsでの一貫したリソース管理手法
  8. ストリームを使ったデバグログの出力と、リリース時に綺麗に消える小技がおいしい。
  9. オブジェクト間通信にBoostのそれを使うんですね!
  10. 「試行錯誤」という通常は暗黙知なものが形式知として読める幸せ。
  11. 曲面に合わせた影モデルの調整!

自分としては、普通に3,000円くらいでもいいのでは?という内容でした!それがなんと500円!もう少し高くても良いと思います。ういろうの開発は、積極的にライブラリやソフトウエアを採用していますが、知ってましたが改めて、ガチで1人開発なんですね。

まじすげーっす。っぱねーす。

「ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術」と「iPhoneアプリ『ういろう』のレシピ 」を両方読むとゲームをプログラミングの違った側面が見えて良いです。冷静と情熱。理論と実践。抽象と具体。そんな感じです。

なんか元気がでました!

そんじゃまた。

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