こんにちは。ヤマヤタケシです。
プロデューサーが「そのゲームは俺が作った!」というと、どこか腑に落ちないので悶々と考えました。
プロデューサーはもちろん仕事をしています。しかし、正直な話プログラマー感覚で「作ってるか???」と思いました。でもそれは他人ごとではなく、振り返れば自分もプログラマーとして「作った!」と言っても、超便利なUnityの機能をドラッグ&ドロップしただけだったり、簡単なスクリプトを書いただけだったりします。それで「作った」と言えるのか?工場のライン工が流れてくるものに一定の加工をするのが「作った」といえるのか?
ということで、「物を作る」という言葉を分解します。
基本
- 手で作る。
応用
- 脳内で作る。
- 手で作る
紙で脳の記憶容量を超える
- 脳内で作る
- 設計図を作る
- 手で作る 設計図の工程があると1度に脳内で処理できる以上の物を作れます。
コンピュータを取り入れる
- 脳内で作る
- コンピュータで作る
- 機械で作る イマドキ・・・。
プログラマーの俺の「作る」
- 誰かがアイディアを仕様書にする
- プログラマーが仕様書をコンピュータ言語にする
- DVDとか配信とか
1と2は期間中繰り返します。。
ライン工の作る
- 誰かが企画
- 誰かがデザイン
- 誰かが設計
- 誰かが発注
- 誰かが製造ラインを設計
- ライン工が作業
プロデューサーのもの作り
- 妄想します
- 必要な人物を探します
- 必要な経費を算出します
- 収益の見込みを算出します
- 損益分岐点を超えていればGO! プログラマーが1人いても大したものが作れないのですが、アイディアマンと絵描きを集めて、1年間の生活費が用意できれば結構いい感じのゲームができるでしょう。プロデューサーはそういう仕事です。プログラムは作りませんが、ゲームを作るチームを作ります。社長に一番近い職種はプロデューサーですね。
憧れのもの作り
クリエイティブ!ってカッコイイ!みたいなイメージがあります。作るという「作業」はいろいろありすぎますし、どの工程も大事です。
そのなかでも特に「思いを形にしているか?」が物づくりの貢献度とやりがいに大きく関係します。 どの工程でも関係ありません。その人の熱い思いがあればどの職種、どの工程でも「作る」ことに多大な貢献をしています。プログラマーでも、絵かきだって、設計だって、ライン工だって、経理だって、プロデューサーだって、思いの実現のために頭や手を動かしているのであれば「作って」います。逆に、嫌な作業を金のためやっているときは貢献度も低く、やりがいもないでしょう。
仕事は何か?といえば「価値」を作ることです。お金で測定できるヤツです。人間が感じて値段を付けます。明確に値段にするのは若干のいやらしさがありますが、どのみち無意識下では脳がバッチリ計算してます。幅を持たせた数字をベースに計画を立てることが、「作る」ときに必要です。
そんじゃまた。