日本の老人が抱えている資産引っ張りだして経済を回す方法

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いやいや、事件です。

親父は、定年して数年経ちました。
そんな親父が「保険」を銀行から勧められ「元本保証あり」と思い込んで契約してしまいました。

結論を先に書くと、「元本保証なし」なので、クーリングオフが発動します。

いやいやいや、銀行さん、そりゃないっすよ。
マジで。

先週の金曜日。
1.銀行がわざわざ自宅にきて「保険」の説明をする。
2.親父が銀行より、説明をうけて、「元本保証あり」と思い込む。

昨日の火曜日。
3.僕が親父から「明日契約しようかと・・・。」と相談を受ける。銀行が置いていった紙をみると、「元本保証なし」と書いてありました。
4.親父は、「元本保証なし」なら、金額は減らして「少しだけ」契約すると決心しました。

今日の水曜日。
5.親父が再び銀行から説明を受けて「この紙はあくまでも一般の商品に対する説明であり、今回のものは、元本保証ありです。」と、再び思い込みました。
6.その結果、親父は「元本保証ありであれば、全力で購入します」と思い込んだ上で、契約をしました。
7.僕が親父から報告を受けて、詳しい説明書を読むと、「この数字は説明のための仮定であり・・・。」「収益を約束する物ではありません」と書いてありました。
8.クーリングオフ決定です。
9.いまここ。

こえぇ。

銀行さん、説明責任がなってないですよ。

ちゃんと、「元本保証なし」を理解させてください。
完全に、親父は誤解していました。

親父もちゃんと紙を読みやがれ!ってんだ。
老眼なんて言い訳にならん!
はあはあ。

ひどいのは、その過程です。
ふつうに退職金を銀行に預けると、親父がお金持っているという情報が銀行にバレます。
その情報に基づいて、営業を仕掛けてきます。
「投資いかがですかー」
「保険いかがですかー」
個人情報って、いったい・・・。
エグイです。
同じ目論みの商品をネットで購入すれば数万円は安く済むでしょうに。

もちろん、老いてきてはいますが、親父は立派な成人です。
契約能力もあります。
息子だとはいえ、親父の金の使い道に、横やりを入れるつもりはありませんでした。
うちの親父は、書類もよく読まないで契約するようなアホではありません!

・・・、アホでした。

身内の恥ですけど、都会で10年働いて戻って来たらこの有様でしたよ。
はあ、なんと世知辛いことか。

とにかく、クーリングオフです。

親父は完全に「元本保証あり」だと「誤解」していました。

銀行が曖昧な説明をしたのか?
それとも、ちゃんと説明しているのに、親父が勝手に誤解したのか?

どっちでもいいです。

とにかく、親父は、「元本保証なし」を、「元本保証あり」だと思っていました。

親父には、「キレイに騙されましたね」と、叱っておきました。
いや、決して、銀行さんが「騙そう」と思っていないと信じています。
結果的に、僕の親父が「誤解した」だけです。

この商品の説明書を読むと、「保険」と言っていますが、内容は「投資信託」です。
保険付きの投資信託ですね。
結構、アクティブなやつ。
運用手数料の高いやつ。
売り文句は、「据え置き期間の後の、運用成績が105%を超えると、ボーナスX万円お渡しします。」です。
クラクラきたんでしょう。
気持ちは分かります。

しかし、お父さん、「元本保証あり」だと思って買うのだけは止めてください。
「元本保証なし」と書いてあります。
「元本保証なし」であれば、「少しだけ」の購入にすると言っていたじゃないですか。

目に入らなかったのは、
老眼のせいのか、
営業マンがうまい事言うのか、
煙に巻かれたのか、
その場に居なかったので、僕は知りません。

とにかく、ちゃんと書いてあります。

ちゃんと書いてあるのに、「元本保証あり」と思い込ませた、いや、「誤解」させた営業マン、優秀です。
ほんと、もう、うちの親父が勝手に「誤解」したのでしょう。

がんばったよ!

よくやった!

臆病で、
物質的に恵まれて、
お金を使う意欲をなくして、
ただ溜め込んでいる団塊の世代のお金を、
よくぞリスクマネーに引き出した!

若い僕ら世代の味方だね!

でも、うちの親父に関しては、放っておいてくださいませ。
だって、僕が大変だもの。

はあ。
こういう事態は、決してうちの親父が特別という訳じゃなく、よくある話でしょうね。
だから、身内の恥をさらしてこの記事にしています。
近所の人、見ないでね!
恥ずかしくて、親父が泣いちゃう!

田舎に老いた両親を置いて、都会に出てバリバリ働いている皆さん!
忠告です。
ご両親が、虎視眈々と狙われているやもしれません!

ここまで書くと、冷静になれます。
銀行さんはしっかりと、リスクを説明したと思います。
信じています。
しかし、親父には理解してもらえていませんでした。

銀行さんにおきましては、
親父と契約するのですから、
誤解がないよう、
正しい理解を確認していただいた上で、
契約を結ぶよう切にお願い申し上げます。

わざわざ遠いところから大人2人で、自宅まで契約を取りにくるほどの仕事です。
技術革新により人件費が一番高い近年、
それなりの金額的なボリュームのある売り上げじゃないと、
銀行さんが、個人宅にまでおいでいただけませんよね。
わかります。

想像で計算します。
今日は、2人いらっしゃったので、高給取りの銀行さんは、

半日×2人×1人日の人件費=約5万円

ぐらいの経費がかかっていることでしょう。

正直、今回の件が、銀行さんで良かったと思います。
もっと悪いヤツだったらと思うと、背筋が涼しくなりますね。

今回の騒動で、老人から巨額の金を引っ張りだす方法を勉強しました。

1.基本は、やっぱ儲け話。
2.でも老人は「投資」は危ないと知っているので、「保険」として勧める。
3.残る紙にはちゃんと「元本保証なし」と他の文字と「同じ大きさ」で書くこと。赤字にする、下線を引いてもオッケー!でも、大きく書いちゃダメ。

そんじゃまた。

日本の老人が抱えている資産引っ張りだして経済を回す方法” への2件のコメント

  1. しょうがない話だよね。
    商売商売。
    お互いが納得している契約であれば、他人が口出しすることでもないのだけど。
    親の問題は関係あるしさ。

  2. まー、儲け話って事も有るけどね。

    後は色恋がらみと欲(コンプレックス)とか健康(寿命)についてはお金が沢山回るらしいですよ。

    リバースモーゲージも組まない、住宅ローン残高も無い、現金少し持ってる親父なんぞは銀行からすれば壺売り対象なのでしょうな、

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