こんにちは。ヤマヤタケシです。
生米かじってますかー?結構、テンションが下がりますよ?
生米をかじるよりはご飯を食べたいという当たり前なことをあえて書きます。
人間と米を外側から観察すると、生米をかじって水を飲むのと、ご飯を炊いて食べるのは、同じです。人間の外側にあった米と水が人間の胃袋に移動しただけです。いわゆる理系脳ってのは、その事実は同じと考えてしまいます。「腹に入れば同じ」ってやつです。
しかし、人類は米は炊きます。ご飯として食べます。アルファ化しないと消化できないとかどこかで読んだ事がありますが、そんな理屈を知らない人でも米は炊きます。生米はかじりません。
人はなぜご飯を炊くのか?もちろん、ご飯が生米よりうまいからです。
うまいから、炊飯器を購入し、電力を消費し、40分待つというコストを払ってでもご飯が食べたいのです。生米をかじるのであればそれらのコストはかかりません。
つまり、生米とご飯の間にはそれぐらいの価値の差があります。
4合の米を5万円の炊飯器で炊くときのコストを計算します。
5万円の炊飯器で1000回ご飯をたくなら、1回あたり50円です。
電気代は電気炊飯器の省エネによると3.9円です。4円としましょう。
40分待つのは労働機会を失うということで、東京の最低賃金が時給907円なので40分で602円です。
米は、「5キロで2千円のお米なら1合60円くらいです」らしいので、240円です。
合計、 50 + 4 + 602 + 240 = 896円
4合のご飯のコストが予想以上に高いですね。まあ、人件費が一番高いんですけど。
とにかく、240円という生米の値段と、ご飯の値段の896円の差は655円です。
最低限、米よりもご飯の方が655円の価値が高いということです。
東京に住んでる私は、「うまいだろう」が655円を超えないと米を炊きません。腹が減るとご飯の価値は無限大に上がりますが、満腹なときにはむしろイヤなものに見えます。
ここで重要なのは、うまいと感じる消費価値には変動はありますが、ご飯を炊くコストは変わらないということです。また、大規模化することでごはんを炊くコストをもっと下げられます。主に人件費の部分です。1人が大きな炊飯器でまとめて炊くことは可能です。
ぐだぐだ、当たり前のことを書き連ねましたが、まとめます。
あいまいな「価値」というものを捉えるために生米とご飯を比較しました。
価値は金額で表現できます。
A. 人間が感じる価値も金額で表現できます。
B. コストも金額で表現できます。
米をご飯にするプロジェクトの価値は、A – B で表現できます。
ビジネスプランはそんな風に組み立てれば良いのかなとモヤモヤ考えました。
そんじゃまた。