こんにちは。ヤマヤタケシです。
昨日のことです。学生さんと話してて「????」となりました。
学生:「サーバーを作っているです。サーバーなら何でもいいのでRuby on Railsをインストールしています。」
俺:「え?」
学生:「研究室の課題なんですけど、SSHでも、Apacheでも、SMBでも、FTPでもなんでもいいんです。」
俺:「課題のテーマが広すぎない?」
課題の意図が見えなくて戸惑いましたし、俺のサーバーの概念が揺らぎました。
サーバーってなんだっけー??
ポートをオープンして、リッスンするプログラムが起動してればサーバーか?
いや、UDPベースもある。
しかも、ポートにアクセスがあったタイミングで起動するinetd, xinetdもある。
オンライン対戦ができるネットゲーで部屋を作って待っている時も十分サーバーだし、それを起動すればOK?
いや、Ubuntuあたりをインストールすれば普通にSSHは起動しているから、OSをインストールするだけ?
その課題の意図はこれだ!
課題の意図は、技術を知らない上司から「サーバーを作っておいて」と言われた時のための訓練ですね。
その上司はぼんやりとした需要を”サーバー”で満たせると思っているのだから、そこに具体像を与えるのが技術系の部下に期待されているのでしょう。
「サーバーの役割はなんですか?」と問いかけ、ぼんやりとした需要に輪郭を与える課題です。
その後の作業は、OSのインストールだけかもしれないし、オンラインゲームの起動かも知れないし、Ruby on Rails で何かを作ることかもしれないです。 それらは手段であり楽なら楽な方が良いですね!
いやいや本当にそうか??
俺の中で先の結論はでたのですが、純粋に4月に先生が学生に出した課題という視点に立ち返ります。
先生は1人であり学生は複数人です。「サーバー」という言葉もよく知らない学生にどんな「サーバー」があるのか、それぞれの役割は何か?を知ってほしいという、入り口の課題の可能性があります。
たまたま彼はいろんなサーバーを知っていて、その中でも彼としては挑戦しがいのあるRuby on Railsを選んでいました。
それはそれでいいのでしょうが、先生は”SSHサーバーを作る”ためにOSをインストールだけでもOKを出すでしょう。
つまり両方正解だ!
その先生が担当する学生は彼1人じゃないですね。ということは、同じ課題を出しておきながら、個人のレベルにより課題の内容が自動調節されるという驚くべき技であったのです! 恐るべし。
そんじゃまた。