真剣に考えた商品開発に役に立つ、ゲームの価値についての考察

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はじめに
下記の考察は机上の空論であり、仮説です。
文章を簡潔にするために、言い切っていますがたいした根拠はありません。
経験と勘です。
下記の仮説の実証実験は、今後やる予定です。

—-
売れるコンピュータゲームについて考えました。

面白いゲームが売れるとは限らないのは、皆さんご存知の通りです。
それはなぜでしょうか?

コンピュータゲームは仮想空間、デジタル空間、「向こう側」の遊びです。
しかし、やっぱりゲームの価値というのは、現実の「こっち側」の価値観に基づいて評価されるのです。
仮想空間の面白さを追求するのは、ゲームの本質であり王道です。
しかし、それをいくら突き詰めたところで、「隠れた名作」にしかなれません。
決して「大ヒットゲーム」にはなりません。

もちろん、根っからのゲーム大好きな人であれば、その「隠れた名作」を探して、今日もネットや中古やをうろうろしている事でしょう。
また、その人が影響力の強い人(インフルエンサー)であれば、「隠れた名作」が「口コミでヒットしたゲーム」になることありえるでしょう。

ただ、新しいゲームを作る人が、他人任せ、運任せにする訳にはいかないのです。
ゲームが売れた瞬間に何がおきているのかというと、
購入者の頭の中で、下記のプログラムが実行されています。

if( 商品価格 < 得られる価値() && 商品価格 < 使えるお金 ){ 購入(); } else { 高くて買えない(); } 商品価格は、開発や小売りや流通などのコストにより、それ以上安くはできない、下限があります。 そのため、得られる価値()を最大化することが、ゲームという商品を開発する肝です。 得られる価値を分解します。 購入者はいろいろな人がいます。 各人で、重点ポイントは違うでしょうし、その計算は無意識かで行われるため言語化される事は少ないです。 そのため、アンケートみたいに聞いて回るよりは、自問自答することで自分の無意識からくみ上げます。 ということで、ゲームの価値を自問自答してみます。 ・現実逃避であり退屈しのぎ アスファルトで舗装された道路をただ歩くだけでは、脳みそが暇です。 電車にただ座って目的地に着くまでの1時間は、脳みそが暇です。 脳は回転し続けないと、スリープモードに入ります。 寝るのももったいないですね。 毎日の通勤だったりすると、人生の浪費感が半端ないです。 妄想を続けられる人は手ぶらでもいいのですが、スマホとかDSとかVitaとかPSPがあれば、充実した時間が過ごせます。 充実の内容は、移行の項目で語ります。 ・挑戦と成長 スーパーマリオとか、ゼルダとか、できなかった事ができるようになる体験で組み立てられています。 成長を実感するのは、とても充実感があります。 ピアノやギターなどの楽器が弾けるようになるとか、自転車に乗れるようになるとか、成長するのは人間の本質です。 一生成長できるのは他の動物との大きいな違いです。 成長は、挑戦とセットです。 ゲームはそれらを手軽に実感できます。 現実世界で使わない能力であっても、「できないことができるようになる」体験こそが人生の果実なのです。 ・話題の提供 小学生の社会においては、重要なポイントです。みんながDSでポケモンをやっていると、その輪に入るには、DSとポケモンが必要です。 僕が小学生の頃、PC9801DXでプリンスオブペルシャだったので、多数派には入れませんでした。(遠い目) とはいえ、パソコン文化の友達がクラスにいたので、彼とはむしろ濃い話ができて楽しかったですね。 他人とおなじ体験を共有できる機会は少ないのですが、Call of Dutyとか、全世界400万人が同じ体験をしています。 これはなかなかすごい事です。 ・承認欲求あるいはヒロイズム 賞賛を得られることは、多数の人には縁がありません。 しかし、ゲームはその数だけルールがあり、さらに大会などのイベントも盛りだくさんです。 近年のゲームはネットワークの利用が前提という事もあり、競うことが日常的に行われています。 狭い世界かもしれませんが、狭いからこそ頂点を狙うことが現実的です。 オリンピックの100m走で1位になることは夢にも思わなくても、 対戦Zoo Keeperの1週間イベントであれば1位が取れそうです。 そういう、小さいヒーローになれるのはなんと楽しい事でしょう。 ・芸術あるいは萌え 美しい物を求めるというのは、誰しもが抱いている欲求です。 カッコイイ!美しい!など、魅了されることは実に楽しいのです。 ・ごっこ遊び 僕は、いろいろな経験をしたいと思っていますが、限られた時間ですべてを経験する事はできません。 しかし、ゲームで様々な経験をする事ができます。 戦争ゲームを例にとると、前線の兵士、指揮官、国のトップ、惑星のトップなど、あらゆる階層をテーマにしたゲームがあります。 本当の経験ではありませんが、疑似体験として完成度の高いゲームがたくさんあります。 以上、いろいろ自問自答してみました。 これらの価値をそれぞれ意識的に高める事で、重点ポイントやバランスのとれたゲームになると思います。 どれかに偏るとそれだけ見込み客がが減ることになります。 せっかくゲームを作るのであれば、広く遊んでもらいたいですしね! そんじゃまた。

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