自社株買いによる株価変動がいまいち納得出来ない

こんにちは。ヤマヤタケシです。

とある時価総額3194億円の会社が、自社株買い上限300億円を発表しました。
そしたら、次の日に株価が12%上がり、時価総額が380億円上るという現象を確認しました。

300億は、3194億の9.3%だから、大体あっているのかなぁ?

うーん。

ちょっと調べました。
自社株買いの株には議決権がないし、配当金を貰う権利もないらしいです。
ということは、全ての発行株から9.3%が消えるということですね。

と、思ったら消却するかどうかは別問題らしく、消却しないときは普通に売却できるらしい。
単純のため、今回は消却することにします。

はい!っとこの瞬間に、発行した株を消しても、運営中の会社はそのままだから、会社の価値は下がりません。
でも、自社株買いをするので、300億円の現金で購入した株が消えるので、口座からは300億円出ていきます。
会社の解散価値はマイナス300億円です。

うーん、単純な理屈だとプラスマイナスゼロですよね?

しかし、現実には1日で時価総額が380億円上がりました。

この株価が上がる現実に理由をつけるには、自社株買いであるというのは置いといて、これから300億円で徐々に株を買いますよーって宣言した人を信じられるってことかなぁ。
この先も株価は変動するし、下がっても300億円分は買い支えてくれるだろうという信頼がうれしいから、「うれしい」気持ちが380億円という時価総額の上昇につながった。

もやもやしてるので、誰かスパっと教えて下さい。

そんじゃまた。

・・・追記です。

http://money.mag2.com/invest/soubanote/2007/04/post_40.html
にある、
「自社株買いの発表が、最も多く情報を持っている当事者が「うちの株価は割安ですよ」とアナウンスしている効果を持つのです。」
というのは、納得感があります。

あ、そういえば、株の価値には、解散価値だけじゃなくて、将来に渡る配当金への期待値も含まれていました。
だとすると、株主にとって、自社株買いにより解散価値が下がったとしても、将来に渡る1株あたりの利益分配率が上がるほうがうれしい場合には株価が上がりますね。