ホットペッパー ミラクルストーリー
「紙媒体で収入源をつくり、その後にネットに移行する」は驚いた。
何故紙なのか?
答えは本書を参照して欲しい。
とりあえず、ネットで初めて収入はあとからついてくるとか、
よく聞く話だったが、ちゃんと考える人は考えてから実行している。
ネットを知らないわけではなく、ネットを知っているからこそ、紙から始める。
そして、限られたリソースを直視して、順番に発行地域を増やしていく。
いきなり、大風呂敷を広げて中途半端になったりはしない。
仕事のできるということはこういうことかと思った。
以下、ざったにメモ。ネタバレ。
興味のある人は買って読めばいいじゃない。
理解のある重役がいるからこそ、新しいことができる。
誰からも危ぶまれる、無駄じゃない?
と思われても、成功を確信している重役がいれば、守られる。
ホットペッパーは実に時代に合わせた事業計画だったんだね。
時代性といえば、非正規雇用者がスタッフの85%を占めているという。
しかし、それはコストだけでなく、新規事業は正社員よりも、
非正規雇用者の方が向いているという。
雇用流動性が低い日本において他社のことはよくわからない。
プロジェクトの実際というのはほとんど表には出てこない中、
こういう実例を読めるのは嬉しい。
この平尾勇司という人は物事をポジティブに捉えている。
あ、そういうのもいい方向で利用しちゃうのかと。
人によっては、できない理由に使うようなことでさえもね。
なんてこった、クーポンのけち臭いイメージを変える、文化を作る、習慣を作ることまでも目標に入っているのか。
事業を成功させるということは、そういうことか。
ホットペッパーは、1ページ80万円で売れているという情報が書いてあることに驚く。。とはいえ、この本が出たのは2008年だから、今はどうなっているのかわからないけど。そういう重要な情報を本にかけちゃうのもすごいなぁ。絶対企業秘密でしょ。普通。
組織の作り方もパッケージしちゃうのか・・・。そして、地域に展開していく。ホットペッパーの次の媒体も、その次の媒体も、成功パターンに乗っかって量産していく。この本が出るのは、ひと通り終わったからかもしれないなぁ。
「できない理由」を説明するのはやめようと思った。
「目標があって目的がない」それはノルマであって、無理強い。確かに。 [[勝つシナリオ]]を作る。その仕事はマネージャーの仕事。現場に押し付けている場合もある。