こんにちは。ヤマヤタケシです。
すごい流行ったPPAPですが、一部に「何が面白いのか、さっぱり」という声も聞こえます。
自分としては大笑いしたので、「なんでわからんの?」と思いました。
なぜ面白いのかを解説したところで、面白いと感じていない人が笑うことはないので、不毛な記事になりますが、思いついたので自分なりに解説します。
実際、ピコ太郎のインタビューなどを見ると細かい工夫をたくさん語っています。
なるほどと、素直に自分なんかは思うのですが、面白くない方々にとっては、もっと大枠で伝わっていないのでしょう。
あるいは、伝わっているけど、面白さにはつながっていないのか・・・。
前置きが長くなりました。
0. 起承転結である。
さて、最初に指摘したいのは、PPAPは文章や物語の構造で言うところの「起承転結」であるということです。
起 I have a pen. I have apple. umm, apple pen.
承 I have a pen. I have a pineapple. umm, pineapple pen.
転 Apple pen, pineapple pen,
umm
結 Pen pineapple apple pen.
実によくまとまっています。美があります。
1. 起について
日本人、あるいは世界中の人にとっていちばん身近な英文である、「i hava a pen」がでてきます。身近な英文なので多くの人が「分かります」。ここで分からなければ、第1の離脱ポイントになります。
そして、appleがでてきて、くっつけて、apple penになります。
ここで、単純でちょっと非日常的、異常なルールが示されます。
普通、りんごにペンは刺しません。
親近感を抱かせつつ、違和感のあるルールにつなげます。
2. 承
承は「起」の流れを発展させます。アップルに音が似ている単語という理由からパイナップルが選ばれたとピコ太郎は語っています。
同様のルールを繰り返しています。
pen と pineappleが登場したところで、先のルールにもとづいて、
「Pineapple pen」になることは、自然と予想してしまいます。
予想通り、「Pineapple pen」になりました。
そこに裏切りはありません。
ちょっとした非日常的ルールが強化されました。
3. 転
そして、「転」です。流れが変わります。
起と承で、出来上がった Apple pen と Pineapple Pen がじわじわと出てきます。
複数の単語のものが2つ登場しました。
Apple penとPineapple penのときほど、単純ではありません。
「まさか、こいつらをくっつけるのか???どうなってしまうん?前人未到やー!」
展開の予想が難しくなります。
半信半疑になります。
不安になります。
緊張します。
・・・とならないひとは面白さを感じません。
ここで緊張が必要なのです。
このプロセスを、簡単に予想できたり、難しすぎて思考が停止しちゃったりすると終了です。
4. 結
オチは、「Pen pineapple apple pen.」です。
「あぁ、そうなっちゃうかー、なるほどー。」
納得できたら、不安が解消されます。
緩和です。
笑いの基本「緊張と緩和」が発生しました。
ダメ押しに、「PPAPってそういうことかー」と、なぞの題名「PPAP」に対する回答もあり、外側の緊張と緩和も発生しました。
よくできてる!
そんじゃまた。
参考資料。